hemi_ng_way’s diary Будем драться до победы

戦い抜く皆さんへ僕の日誌です。

3.11

あの日の午前中はただ暇だった。暇というか、言うなればゼロ年代の空気が流れていた。

そうだな、ハルヒを読んだことがあるか?ちょうどあれに似ている代わり高校受験が想定されない男子校の空気、いや男子校なんだけどとてもこぎれいでいいこちゃんしかいない、言うなれば清潔感がありすぎる空気を思ってくれたらいい。そんな江坂の中高一貫校で俺は惰性だけで日々を過ごすほかなかった。

もちろん、脱出の準備は15の亡命は考えていたが生活実感として得られることはついになかった。そんな日のことだった。

きさらぎ駅の先へ 第一版

誰もいないし、出られない。その終着駅駅をきさらぎ駅と言うのか、そう言って、死の世界から現世への裏口として使った如月優の名前がついた駅名であり、死の世界に入れると言う。

 

そんな噂を聞いてもあの路線が人名由来の駅名が多いのは知ってたけど如月優なんて人は聞いたこともなかったし、死の世界への入り口って昔のテレビのブラウン管の表面のクォーク場を切り開いて二次元から三次元に投影されるホログラフィー重力場から生まれると習っていたので、如月優もテレビの中の存在と思っていた。

 

さて、そんな変な夢から目が覚めたら四時前だよ。やることもないしそろそろ寝るわ

例のアレ第一版

あれは僕が高校三年の頃、いつもの金曜日、夕方の総武線はどこか薄い、それでもきっかけがないと簡単には壊れない日常のように思っていた。模試もないたまの土日が朝からずっと楽しみだった。

 

僕はその日御茶ノ水駅から降りることをやめた。

 

僕に医学部受けようと応援してくれて、東京の医学部に受かったら同棲しようとさえ言ってくれた有瑞葉と何をしようか、考えていたら四谷だった。