2018-09-04 例のアレ第一版 あれは僕が高校三年の頃、いつもの金曜日、夕方の総武線はどこか薄い、それでもきっかけがないと簡単には壊れない日常のように思っていた。模試もないたまの土日が朝からずっと楽しみだった。 僕はその日御茶ノ水駅から降りることをやめた。 僕に医学部受けようと応援してくれて、東京の医学部に受かったら同棲しようとさえ言ってくれた有瑞葉と何をしようか、考えていたら四谷だった。